盗難被害相次ぐ日産スカイラインGT-R、驚きの価格高騰 専門店で聞いた背景と、警察が勧める盗難対策

愛知県で多発する自動車盗。去年、狙われたのは、いわゆる“旧車”。市場では、なんと4000万円の値が付くものもあるといいます。
自動車盗の被害が多発する愛知県。去年確認された被害件数は884件と、全国ワーストです。被害を防ごうと、去年の4月1日には、犯人検挙につながった有力な情報に送られる報奨金の額が、1万円から10万円に引き上げられました。 そんな中、8日、愛知県警の中川警察署で、30代の男性に報奨金が送られました。きっかけは、去年10月、中川区のコインパーキングにとまっていた「スカイラインGT-R」に、違和感を覚えたことでした。 排気量が2000ccを超える車のナンバープレートは、先頭の数字が3の、いわゆる「3ナンバー」の車で、スカイラインGT-Rもこの分類になりますが、別の5ナンバーが付いていたことから、男性は、偽造ナンバーを付けた盗難車であると疑い通報。この通報がきっかけで、自動車窃盗グループとみられる男2人が逮捕・起訴されました。
R34型は4000万円超
今回狙われた車は、旧車と呼ばれる年代物の車。特に、ここ最近は価格が高騰しているといいます。 愛知県清須市のスポーツカー専門店では、特に人気が高いといわれる1990年代の名車を中心に、およそ50台を展示、販売しています。 「人気はGT-R。投資のために車を買う方や、外国人にも、昔の車が映画で出たり認知度が上がったりしている」(ガレージディフェンド 伊藤慶一社長) 映画やゲームなどにも登場することで人気の日産スカイラインGT-R。店では、R32型やR33型が400万円から800万円で売られ、販売当時の新車価格よりも高くなっています。 中でも、最も高騰しているのがR34型。なんと驚きの4000万円以上。このR34型、この店では以前、600万円くらいで販売していたといい、6倍以上にまで高騰していることになります。 「長い年月をかけて車の台数が減ってくる。輸出できる日本の台数が減ってきているのもあり、取り合いになるから高騰している」(伊藤社長) また、価格を押し上げる要因の一つが、“25年ルール”です。アメリカに右ハンドル車を輸出するのは規制の面から難しい一方で、製造から25年が経てば、規制の対象にならず、輸出が簡単にできるという仕組みです。 「外国のスタッフが25年経つまでストックしておいて、輸出するとか持ってるけど市場には出ないっていうのは、いっぱいあると思う」(伊藤社長) 日本と海外両方の市場で高まる需要。価格が上がっている車だけに、防犯対策には力を入れているといいます。
窃盗犯は「時間がかかると思うと躊躇する」
愛知県内では、旧車だけでなく、いぜんとして、ランドクルーザーやレクサスの盗難が多発しています。 「CANインベーダーという犯行ツールを使用し、車両のシステムに不正に侵入し、エンジンをかける手口が多発している」(愛知県警生活安全総務課 谷口高一警視) 車の電子回路に直接侵入して、キーがなくてもドアロックを解除し、エンジンを起動させてしまう「CANインベーダー」です。 「専用のキーを使わなければエンジンがかからない装置や、不正にドアを開けると警告音が鳴る装置など、電子的なセキュリティの装置が大事。時間がかかると思うと躊躇するので、ハンドルやタイヤを固定する装置も効果的だと思う」(谷口警視) (2月9日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)