特殊詐欺でだまし取った金を受け取ったとして「現金運搬役」とみられる男2人が逮捕されました。
2人はフィリピン人が主体のコミュニティに所属していて警察は、このコミュニティが特殊詐欺に関与しているとみています。
組織的犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、東京都品川区に住むアルバイト・薗田クニ広容疑者(22)と、千葉県野田市に住むパキスタン国籍の自営業、ババル・ザヒール容疑者(59)です。
薗田容疑者らは去年6月、犯罪で得た金と知りながら、特殊詐欺グループの男から現金200万円を受け取った疑いが持たれています。
警察によりますと薗田容疑者らは、特殊詐欺の金を集める「回収役」の男から金を受け取って主犯格らに届ける「運搬役」とみられるということです。
薗田容疑者は警察に対し「間違いありません」と容疑を認めていて、ババル容疑者は「金を受け取ったことは間違いないが、仕事の金で犯罪の金ではない」と一部否認しているということです。
2人は同じフィリピン人が主体のコミュニティに所属していて、警察はこのコミュニティ全体が特殊詐欺に関与しているとみて実態解明を進めています。