埼玉・郵便局強盗 市街地に悲鳴、走り去る男の姿「早く捕まって」

男は白昼堂々、刃物で郵便局を襲い、現金を奪い去った。埼玉県川口市のJR西川口駅近くの郵便局で起きた強盗傷害事件。近隣の住民は「早く捕まってほしい」と表情をこわばらせた。
「きゃあ!」
16日午後1時半ごろ、叫び声が郵便局の外の市街地まで響いた。近所で洗濯物を干していた20代女性が悲鳴を聞いて郵便局の方を見やると、長身の男が郵便局を離れるように走り去っていくのが見えた。
その後間もなく、通報を受けてパトカーが現場に急行。サイレンの音で異変を感じた近隣住人の女性(60)は、郵便局の制服を着た女性が左手首を負傷した状態で救急車に乗るのを目撃した。女性に続くように担架に乗せられた男性も救急車に運ばれていったという。
凶器を持った男が付近を徘徊している可能性がある
事件発生後、周辺の学校は保護者に一斉メールし、集団下校を実施。小学生の娘を連れた女性(40)は「最近、物騒な事件が多い気がする。まだ犯人が逃走しているようなので、早く捕まってほしい」と話した。
事件現場となった川口並木郵便局は、市街地に面する小規模な郵便局。近隣の住民によると、日頃は局内に6、7人ほどの局員が常駐していた。
現場周辺にいた中国籍の40代女性は「この郵便局は近くに住む外国の方々がよく現金を引き出しに並ぶなど、日中は、利用者が少なくない」と話し、白昼堂々の犯行に驚きを隠さなかった。