16日午前9時15分ごろ、京都市東山区本町の東福寺で、大型トラックの荷台に積んでいたショベルカーが京都府指定有形文化財に指定されている「南大門」の天井に接触した。けが人はいなかったが木製の門が傷ついたという。
京都府警東山署によると、南大門の天井の高さは約3・8メートル。門は市道上にあり、大型トラックは工事現場に向かうために通過していた。事故直後に大型トラックの男性運転手(44)が110番したという。
南大門では令和3年5月にも、大型トラックに積んでいたショベルカーが天井を破損する事故が起きていた。東福寺資料研究所の石川登志雄所長は「同じ場所でまた事故が起きてしまい残念。文化財を守るために慎重に車を運転してほしい」と訴えた。
京都府によると、南大門は桃山時代に建築され、平成5年に府の指定有形文化財となった。