大阪府泉佐野市の路上で19日未明、男性が複数の男に暴行を受けて携帯電話を奪われた強盗事件で、大阪府警捜査1課は20日、営利目的略取と強盗致傷の疑いで、いずれも和歌山県に住む自称アルバイトの男(19)と自称土木作業員の男(18)、16~17歳の少年3人を逮捕した。府警はいずれの認否も明らかにしていない。他に数人が関与したとみている。
この事件の約1時間前には、堺市堺区三宝町の駐車場で、男子高校生(17)が数人の男に鉄パイプで殴られた後に車で連れ去られ、現金などを奪われる事件が発生。府警は2つの事件の関連を調べる。
5人の逮捕容疑は共謀し、19日午前3時半ごろ、泉佐野市長滝の路上で、同市のアルバイト男性(19)に殴る蹴るの暴行を加えて車で連れ去り、携帯電話1台(時価8万円相当)を奪ったとしている。男性は右眼底骨折などの重傷。
府警によると、男性は「大麻を売るために交流サイト(SNS)で知り合った人物と待ち合わせをしていた」と説明。待ち合わせ場所に現れた男に大麻を見せたところ、複数人に囲まれて襲われたと話しているという。
同日午前4時過ぎ、泉佐野市内で府警のパトカーが、5人が乗った乗用車を発見し職務質問。助手席の下から鉄パイプを発見したため、正当な理由なく鉄パイプを所持したとする府安全なまちづくり条例違反容疑で5人を現行犯逮捕していた。