全国で4期目以上の知事は現在18人おり、12年前の2011年統一地方選後の5人と比較して3倍超に増えたことが21日、分かった。47人の知事のうち4割近くを占める。9道府県知事選告示まで23日で1カ月となる。全国最多の6選を目指す徳島県の飯泉嘉門知事(62)をはじめ、4選以上に4人が挑む。専門家は権力の腐敗や行政の硬直化を招きかねないと多選に警鐘を鳴らしており、争点の一つになりそうだ。
首長は連続3期12年を超えて4期目から多選とみる向きがある。自民党本部も4選以上を狙う知事を推薦、公認しないと内規で定める。全国知事会の資料に基づき、4年に1度ある統一選の直近3回に関し、4選以上の人数の推移を調べた。
現在最多は5期目。飯泉氏をはじめ、青森県の三村申吾氏(66)、大分県の広瀬勝貞氏(80)ら6人いる。三村、広瀬両氏は今年の知事選に立候補せず引退する意向だ。
4期目は、今月の愛知県知事選で勝利した大村秀章氏(62)ら12人。うち奈良県の荒井正吾氏(78)と鳥取県の平井伸治氏(61)は4月の統一選で5選を見据える。