現金をマンションに送らせてだまし取ろうとしたとして、警視庁と北海道警は詐欺未遂の疑いで、指定暴力団極東会系組幹部、山本裕二容疑者(35)=東京都新宿区=と会社員、菊池元気容疑者(32)=台東区=を逮捕した。警視庁暴力団対策課によると、菊池容疑者は不動産会社に勤務し、業務で知った空き部屋の情報を悪用して詐取金の送付先にしようとしていたとみて捜査している。
逮捕容疑は共謀の上、令和3年12月、東京都昭島市の70代男性に「民事訴訟に対応するための保険料300万円を宅配便で郵送する必要がある」などとの電話をし、東京都荒川区のマンションに現金を郵送させ、だまし取ろうとしたとしている。
暴対課によると、不審に思った男性が警視庁に相談し、詐欺と判明した。現金をだまし取ろうと現場に現れた現金などを受け取る「受け子」の男を逮捕し、その後の捜査で山本容疑者らの関与が分かったという。