トルコ地震派遣の警察官が帰国報告 警察庁

トルコ・シリア大地震の被災地に国際緊急援助隊・救助チームとして派遣された警察官23人が21日、東京都内で谷公一国家公安委員長に帰国報告した。谷氏は「氷点下の気象や余震などの厳しい条件の中での精力的な活動に心を打たれた。貴重な経験を継承していただきたい」とねぎらった。
6日の大地震発生後、同日深夜に神奈川県警の3人、7日夜に警察庁、警視庁、神奈川、埼玉両県警の計20人と警備犬4頭がトルコに派遣された。被災地のカフラマンマラシュで活動し、15日に全員帰国した。
救助チームの副団長を務めた警察庁国際協力室の石栗剛己課長補佐は「町の形が消えてなくなっていた。複雑な崩壊をした建物が多くあった」とし、警備犬と資機材での捜索を行い、救助活動を行ったという。
現地の人からは、胸に手を当てて「頼むぞ」というような言葉や「ジャパン、ジャパン」などと声をかけられたとし、「多くの人たちの生活に思いをはせると心が痛む。普段の備えが大事ということを改めて知ってもらいたい」と話した。