市職員の子連れ出勤検証、ワチャワチャしても受け入れ…小3までなら孫でもOK

愛知県豊明市は春休みに、多様な働き方のモデルとなる、職員の子連れ出勤(ワークwithチャイルド、愛称ワチャ)を試験的に実施する。託児スペースを設けず、職員自身が子供の世話をするもので、市によると自治体では全国初の試みという。
子連れ出勤の実施期間は3月6日から4月7日までの約1か月。対象は0歳から小3までの子供だ。
愛称のワチャは子供がワチャワチャしていても受け入れる職場をイメージしている。子供は親の所属課の自席近くや、パソコンを持ち出して執務できる分庁舎や和室で一緒に過ごす。職員自身が子供の世話をするので、おもちゃなども持って来ても良いという。
試験は本庁舎と図書館勤務者が対象で、保育所、清掃事務所、給食調理場は除く。職員と会計年度任用職員の計約1070人のうち、対象者は約770人。小学3年以下の子供がいるのは約200~230人とみられ、孫でも可能だ。効果検証のために期間中の積極利用を勧める。短時間勤務にも応じる。帯同希望者は所属長に申告し、子育て支援課に書類を提出する。
実施期間の前後に、対象者全員にアンケートを実施して、職場の雰囲気や、職務専念義務との兼ね合いをはじめ課題や改善点を募る。小浮正典市長(53)は「妊娠・出産や子育てに温かい地域づくりに向け、多様な働き方に市役所から取り組む」と話している。