山上徹也被告、大阪拘置所への移送が確定…弁護人の特別抗告を棄却

安倍晋三・元首相の銃撃事件で、殺人罪などで起訴された山上徹也被告(42)について、最高裁第3小法廷(渡辺恵理子裁判長)は2月28日付の決定で、大阪拘置所(大阪市都島区)への移送の取り消しを求めた被告側の特別抗告を棄却した。同拘置所への移送を認めた奈良地裁の判断が確定した。
弁護人は勾留先が遠方になることから、「自由な接見が保障されず、被告の防御権が不当に制約される」と主張。これに対し、奈良地裁は2月15日の決定で、「被告の勾留中は厳重な警備体制が必要だが、奈良県内の警察署や拘置支所では体制を確保できない」として移送を認めていた。