G20欠席した外相答弁53秒だけ、野党質問ゼロ…7時間超の審議の大半は閣僚席

1日の参院予算委員会で、林外相に対する質問は自民党議員からの1問のみで、答弁時間は53秒だった。野党からの質問はゼロ。林氏は予算委への出席を優先し、主要20か国・地域(G20)外相会合を欠席したが、7時間超の審議の大半を閣僚席で過ごした=写真=。
首相と全閣僚が出席する「基本的質疑」は、午前9時から昼の休憩を挟んで午後5時過ぎまで行われた。自民は3人、立憲民主党は4人が質問に立ったが、外交政策に関する質問は岸田首相に集中した。
林氏の答弁は、自民の上月良祐氏が在外邦人の孤独・孤立対策を質問した時だけ。「在外公館職員の対応に加え、非営利組織(NPO)の活動に寄り添うことが重要だ」などと述べた。
立民は質疑を4時間以上行ったが、防衛力強化や性的少数者(LGBT)などに関して首相を追及し、林氏には質問しなかった。