昨年10月、タリウムを摂取させて女子大学生を殺害したとして、大阪府警は3日、殺人の疑いで知人の不動産賃貸業宮本一希容疑者（37）＝京都市左京区＝を逮捕した。府警によると、宮本容疑者は黙秘しており、府警が詳しい経緯やタリウムの入手ルートを捜査している。4日、送検する。
逮捕容疑は昨年10月12日午前、京都市北区の集合住宅の一室で、この部屋に住む立命館大3年浜野日菜子さん（21）に何らかの方法でタリウムを摂取させ、3日後に搬送先の病院で死亡させた疑い。
司法解剖の結果、死因はタリウム中毒による急性呼吸窮迫症候群。吐しゃ物や尿からタリウムが検出された。府警は防犯カメラ映像やタリウムの専門家の所見などから、宮本容疑者が浜野さんの部屋で2人きりの時間に摂取させたと特定した。
2人は同11日、京都市内で飲食後に浜野さんの部屋に向かった。宮本容疑者は逮捕前の任意の事情聴取に「浜野さんの部屋で飲酒した後、浜野さんがせき込んだ。しばらくたってもせきが止まらず看病していた」と説明した。