立憲民主党は3日、昨年の参院選の街頭演説中、凶弾に倒れた安倍晋三元首相の死去に伴う衆院山口4区補欠選挙(4月23日投開票)で、同党元参院議員の有田芳生氏(71)を擁立する方向で調整に入っている。
有田氏は昨年の参院選比例代表に立候補したが惜しくも落選。その後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党国会議員との深い関りが表面化し、ジャーナリストとして活動した経験を生かした発信力が注目を集めている。
同補選では、自民党が安倍氏の後継候補者に元下関市議の吉田真次氏(38)を正式に公認、NHK党が幹事長の黒川敦彦氏(44)を擁立する。
立憲の泉健太代表は3日に開いた会見で、有田氏を擁立することに「私はそのことを確定的に聞いている感じではありません。党としては候補者を擁立したいと思っていますし、有権者に選択肢を届ける、広げる形で考えています。他の政党とも協力してやることなのかを含め、候補者擁立については検討中です」と明言を避けた。