アカウント削除犯逮捕で分かった “SNSで一獲千金”な人々の実態

「おまえのアカウントを譲れ」――。こんな要求をして監禁した東京の男子高校生ら3人が再逮捕された。
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被害者は、北海道北斗市に住む通信制高校生(18)。3年前からSNSの「LINE@」でダンス映像などを発信、200万人ものフォロワーを抱え、年に1000万円の広告収入を稼いでいた。犯人は「アカウントを5000万円で買いたい人がいる」と連絡して被害者を東京に呼び出し、クルマに監禁した。
「事件の発生は今年2月22日。東京都文京区に住む主犯の通信制高校生はSNSで年収1000万円、もうひとりの無職少年は500万円を得ていた。高校生が無職少年のために被害者を監禁。譲渡を断られたためパスワードを聞き出してアカウントを削除し、クルマを用意したもうひとりの少年と共に電子計算機損壊等業務妨害で逮捕されました」(捜査事情通)
注目は少年3人がSNSで500万~1000万円を稼いでいたこと。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「被害者のフォロワー200万人はすごい数字です」とし、こう続ける。
「『LINE@』はLINE内に疑似的なHPをつくるシステム。おそらく被害者は北海道で華麗なダンスを撮影して発信し、全国的な人気を集めたのでしょう。代理店の仲介で広告収入もあったそうですが、それよりもLINEユーザーからの投げ銭が大きかったのではないか。いまSNSではダンス映像がブーム。ユーザーが気に入った映像に『LINE Pay』でお金を払うことが普通に行われている。フォロワーが200万人いれば、1人が10円払っただけで2000万円の収入です。被害者がちゃんと税務申告していたのも当然でしょう」
井上氏によると、意外性のあるパフォーマンスが人気を集める傾向があり、最近は黒人男性の留学生が和太鼓を叩く映像が話題を呼んで拡散しているという。
「今回の事件は才能さえあればSNSで一獲千金を狙えることを証明しました。地方在住の人でも、映像や自作の歌でファンを獲得して投げ銭を受け取ったり、メジャーデビューに結びつけることができる。SNSを使えばコネや資金がなくてもリッチになれる時代なのです」(井上トシユキ氏)