冠水、孤立した車から家族5人を海保ヘリが救助 佐賀・武雄

28日午後2時半ごろ、佐賀県武雄市北方町付近で「車1台が孤立し、大人2人と子供4人が救助を求めている」と地元テレビ局のクルーから118番があった。現場付近で被害調査をしていた第10管区海上保安本部(鹿児島市)の鹿児島航空基地所属のヘリ2機が現場に急行した。
10管によると、現場にいたのは母(38)と父(年齢不明)、17歳、12歳、9歳、1歳の娘4人の6人家族。車での旅行の帰りに道路が冠水して立ち往生し、近くの民家に助けを求めたものの、娘に疲れが見えたことで救助を要請したという。
午後3時25分に母親、9歳と1歳の娘2人をヘリでつり上げ救助。午後4時43分には17歳、12歳の娘を同様に救助した。父親は現場に残ることを希望し、当時既に冠水がやや収まっていて差し迫った危険性がないと判断した10管は父親を救助しなかった。救助された5人は佐賀空港に搬送された。いずれも意識はあり、命に別条はなかった。【林壮一郎】