五輪後見据え、北京と連携…小池都知事が訪中

【北京=石原宗明】東京都の小池百合子知事が26~29日の日程で北京市などを訪問し、都市外交を展開している。訪中は知事就任後初めて。小池知事は、来年の東京五輪・パラリンピック後の成長戦略の中核に「国際競争力の強化」を据えており、ハイテク産業の育成に取り組む中国との連携を強化する考えだ。
北京市は今年、都との友好都市提携40周年を迎え、2022年には冬季五輪・パラリンピックを開く。小池知事は訪中初日の26日、北京市と科学技術開発や都市計画、スポーツなど10分野での協力に向けた合意書を締結。27日には、ハイテク企業約2万社が集積する地区で高度な自動運転技術などを視察し、28日には北京市郊外で、情報通信技術(ICT)を活用した「無人スーパー」を訪問した。
また、26日には同市トップで、

習近平
( シージンピン ) 国家主席の腹心として知られる

蔡奇
( ツァイチー ) 市共産党委員会書記との会談も実現。蔡氏は「国際的な大都市を建設するため、東京を参考にしている」と述べた。
小池知事は記者団に「未来志向で大規模な街づくりを見ることができた。先端技術の情報共有などを通じて東京の街づくりに生かしたい」と話した。