総務省の小笠原陽一情報流通行政局長は13日の参院予算委員会で、放送法の解釈に関する総務省の行政文書を巡り、当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相が実施の事実を認めていない2015年2月の担当局長による説明について「レクがあった可能性が高いと考えられる」と述べた。これに対し、高市氏は内容を重ねて否定。見解の対立が鮮明になった。立憲民主党の福山哲郎氏への答弁。
文書は14~15年、当時の礒崎陽輔首相補佐官が特定の民放番組を問題視し、総務省と解釈を巡る協議を重ねた経緯を詳述。高市氏と当時の安倍晋三首相の電話とされる内容も記されている。高市氏は「捏造」と主張している。
小笠原氏は予算委で、局長による高市氏への説明を記した行政文書に関し「作成者は、記憶は定かではないが確実な仕事を心がけている。文書が残っているのであればレクが行われたのではないかと認識している」と説明した。
高市氏は「内容は自信を持って改めて否定する。私が言うはずもないことがたくさん書かれている」と反論した。