「生理の貧困」に悩む女性支援 京都・南丹市が生理用品を無料配布

経済的な理由や虐待などの理由で生理用品を用意できない「生理の貧困」に悩む女性を支援しようと、京都府南丹市は市役所と市社会福祉協議会の窓口計10カ所で無料配布を始めた。
新型コロナウイルスの流行で生理の貧困が顕在化し、全国的に配布が進む。同市も女性職員でつくるワーキンググループで議論し、6日から配っている。
配布は市役所本庁舎(園部町)の保健医療課、福祉相談課と美山、日吉、八木の各支所に加え、市社協の本所(日吉町)と園部、八木、日吉、美山の各事務所でも行う。昼用と夜用の生理用ナプキンを1パックずつ、紙袋に入れて職員が渡す。
困窮などの相談窓口を案内するちらしも同封し、市人権政策課は「困っている人が支援につながる機会にしたい」としている。
31日まで。約60袋限定。今回は防災備蓄品を使って試行したが、2023年度は配る場所や種類を見直し、本格的に実施する方針だという。