「不幸な人間だと思っていたが1番幸せ」旧優生保護法控訴審 国に賠償認める判決受け原告男性がコメント

旧優生保護法の控訴審で、訴えを起こしていた男性が国に賠償責任を認めた判決が出たことを受け「不幸なな人間だと思っていたが1番幸せです」とコメントしました。
札幌市の小島喜久夫さん81歳は、旧優生保護法のもとで精神障害を理由に不妊手術を強制されたとして国に対し3300万円の慰謝料などを求めていました。
裁判では不法行為から20年が経過すると賠償請求権が消滅する「除斥期間」が争点となっていて、札幌地裁では手術から60年以上が過ぎていることを理由に訴えが認められませんでした。
16日の判決で札幌高裁は、原告は2018年に弁護士に相談するまで損害賠償請求権を行使するために必要な情報を得ることは著しく困難だったなどとして除斥期間の適用を認めませんでした。
そのうえで精神的苦痛に対する慰謝料などとして1650万円の支払いなどを国に命じました。
小島喜久夫さん:「うれしかったです。皆さんに一生懸命支援してくれた応援してくれた。私は本当に不幸な人間だと思ってましたけど1番幸せです」