国会に一度も出席せず、参議院で除名処分となった前参議院議員のガーシーこと東谷義和(ひがしたに・よしかず)氏(51)について、警視庁は16日、著名人らに対する名誉毀損や暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで東京地裁に逮捕状を請求し、逮捕状が発付された。
ガーシー氏は同日行ったライブ配信の中で、「一生帰国しないことを覚悟できた」などと日本に帰国しない意向を示しているが、警察庁は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針だという。身柄拘束されるかどうかは別にして、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(69)が2019年末にレバノンに逃亡した時のように、警察だけでなくテレビ局や週刊誌が彼の行方を追うのは間違いないだろう。
そして、彼を追跡する上で無視できないのが、“おかん”の存在だ。大阪府警から逃げて21年12月にドバイに渡ったガーシー氏は、動画配信中で事あるごとに「おかんに会いたい」と漏らしてきた。
■“ガーシー本”で「義和は自慢の息子」と明かした母親
兵庫県で暮らしているとされるガーシー氏の母親は、77歳になる。コワモテに見えるガーシー氏だが、母親と3歳下の妹に対しては信じられないくらい優しいといい、今年1月に1年ぶりにドバイで母親と再会を果たした時は目をうるませていた。
17日発売の「悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味」(講談社+α新書)で、ガーシー氏の母親は、「義和は頼れる子。私には自慢の息子なんです」「あの子が恨まれるのは嫌やねん。もう50歳のおっさんやのに思われるかもしれんけど、それでも私の子やから」と息子に対する思いを明かしている。ただ、ガーシー氏にとって家族は心の拠り所であると共に、“アキレス腱”になる可能性もありそうだ。
「昨年末にガーシー氏が警察の任意聴取のために帰国しようとした時も、テレビ局などは母親を追い掛けようとして知恵を絞っていました。機転がきく彼のことですから、ドバイで再会した時にマスコミに動きを探られないように母親にアドバイスしたはずです。ただ、それでも母親にアプローチを試みようとするメディアはあるでしょう」(ワイドショー関係者)
もしかしたらガーシー氏が先回りしてこれから向かう場所に母親をかくまっている事もありそうだが、高齢の母親にとって慣れない海外で一生暮らすのは心身に負担もかかりそうだ。ガーシー氏は大好きな母親と一生会わない覚悟も決めたのだろうか……。