動画投稿サイトを通じて芸能人らを繰り返し脅迫したなどとして逮捕状が出ているガーシー(本名・東谷義和)前参院議員(51)について、外務省は23日、旅券返納命令を出した。4月13日までの返納を求めており、期限までに応じない場合は旅券が失効する。
前議員はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在しているとされるが、旅券が失効すると、第三国への出国は困難になるとみられる。警察庁は今後、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配するとともに、外交ルートなどを通じて現地当局に身柄の引き渡しを求める方針。UAE側が協力するかどうかは不明だ。
警視庁は、前議員が参院本会議で「除名」となった翌日の今月16日、ネット動画で芸能人ら3人を繰り返し脅迫した暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)や名誉 毀損 (きそん)容疑などで前議員の逮捕状を取得。警察庁が外務省に旅券返納命令を出すよう要請していた。
前議員は逮捕状が出た16日にネット上で「一生帰国しない覚悟ができた」などと宣言した。その後、19日に配信した動画では「一つずつ身の潔白を証明していく」と話している。