防衛費を大幅に増やす国の2023年度当初予算案が参院で採決された28日、市民団体「STOP大軍拡アクション」などが予算成立に抗議する行動を参院議員会館前で行った。約40人が参加し、「予算の執行を停止しろ」「税金は命と暮らしに使え」などとシュプレヒコールを上げた。
参加者は座り込んだり、反戦歌を歌ったりして抗議の意思を示した。行動を呼び掛けた杉原浩司さん(57)は「予算が通っても必ず実現するわけではない。私たちが声を上げれば止められる」と訴えた。横浜市から駆け付けた通訳の佐藤弘子さんは「コロナ禍で経済が弱って困っている人がたくさんいるのに、防衛費ばかり前のめりに増大させるなんて狂っているとしか思えない」と憤った。
政府は23年度から5年間の防衛費総額を43兆円に増額し、5年後には防衛関連予算を国内総生産(GDP)比2%に倍増させる方針だ。23年度を「防衛力抜本的強化『元年』」と銘打ち、防衛費に前年度比26・4%増の約6兆7880億円を計上した。【木村健二】