福島・浪江町の一部で避難指示解除…「復興という長い道のり、まずは一歩前進」

東京電力福島第一原発事故で帰還困難区域となった福島県浪江町の一部について、政府は31日午前10時に避難指示を解除した。帰還困難区域だったエリアで居住が可能になるのは葛尾村、大熊町、双葉町に続いて4例目。
解除されたのは、政府が優先的に除染を進めてきた特定復興再生拠点区域(復興拠点)で、浪江町の室原、末森、津島の3地区の一部計6・61平方キロ・メートルのほか、国指定の伝統的工芸品「大堀相馬焼」の窯元などが含まれる。
解除にあわせて式典が行われ、警察などが防犯パトロールに出発した。吉田栄光町長は「解除まで12年かかり、避難生活中に多くの方が亡くなった。これから復興という長い道のりがあるが、まずは一歩前進だ」と述べた。
復興拠点内では、328世帯879人が住民登録しているが、帰還に向けて住民が自宅に寝泊まりする準備宿泊の登録者は12世帯22人にとどまった。復興庁などが昨年実施した住民意向調査でも、町に「戻りたい」と答えた人は約12%だった。
同県富岡町の復興拠点でも4月1日午前9時に避難指示が解除される予定で、飯舘村は5月の大型連休をめどに解除を目指している。