挑戦、責任 春の決意ミャクミャクと… 大阪で入庁・入社式

新年度が始まり、関西の役所や企業では3日、入庁式や入社式が開かれた。真新しいスーツに身を包んだ新社会人のほか、新たな環境で職務をスタートさせる人も。それぞれ緊張した表情で式典に臨み、「第一歩」を踏み出した。
13日で開幕まで丸2年となる2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会には、過去最多の192人が入所した。民間企業や国、地方自治体からの出向・派遣者で、協会は133人増の643人体制となった。
入所式は、協会事務局が入る大阪府庁咲洲庁舎(大阪市住之江区)であり、石毛博行事務総長が「万博の成功を目指す仲間として心より歓迎します」とあいさつ。石毛氏は4月からパビリオンの建設工事、年内には入場券の前売りが始まるのを念頭に「構想が現実化する年になる。皆さんの一歩が未来を動かす」と鼓舞した。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も登場し、全員で「頑張りましょう」と気合を入れた。
民間からの出向で人事課に配属された大塚貴士さん(39)は式後、報道陣の取材に「身が引き締まる思い。人事担当として万博に関わる全ての人が力を発揮し、チャレンジできるようにしたい」と話した。
大阪府庁(中央区)では、行政職や技術職など合わせて449人が入庁した。吉村洋文知事は任命式で、新職員を前に「前例にとらわれず、新しい感覚で道を作っていってほしい。素晴らしい大阪をつくる主役は皆さんです」とあいさつ。代表して服務宣誓を読み上げた宮田あかりさん(22)は「万博などが控える中で、自分にどんなことができるのか、目的意識を持って職務に取り組んでいきたい」と語った。【石川将来、澤俊太郎】