日本原子力発電が再稼働を目指す敦賀原子力発電所2号機(福井県)について、原子力規制委員会は5日、安全審査を再び中断したうえで、原電に対し、審査の申請書を修正して8月末までに提出し直すよう行政指導する方針を決めた。敦賀2号機の再稼働は遠のいた。
審査のために原電が規制委に提出した資料に記載ミスやデータの取り違えなど計1300か所以上の誤りが見つかり、このままでは安全審査を続けられないと判断した。
同原発を巡っては、原電が2015年、再稼働に向けた安全審査を規制委に申請した。しかし、19年に原電の資料に多数の誤りがあることが判明。20年には、原発敷地内の断層の活動性について、原電が無断で資料を書き換えていたことが規制委の指摘で発覚し、審査が中断した。
原電が再発防止策を講じたことから、規制委は昨年12月に審査を再開したが、資料の誤りが新たに計165か所見つかった。安全審査の終了の可能性も検討したが、資料の不備を理由に審査を打ち切るのは法的に難しく、行政指導にとどまった。
石渡明委員は5日の会合で「審査資料をまともに作れないようでは困る」と語り、原電に会社として責任ある対応を求めた。