劣悪な環境で犬を飼育し虐待したとして、埼玉県警生活経済課などは12日、住居不定、さいたま市立大宮国際中等教育学校臨時講師、大河原明美容疑者(60)を動物愛護法違反容疑で逮捕した。「適切に飼育していたと認識していますので、虐待ではありません」と否認している。
逮捕容疑は4月12日、日高市下大谷沢の実家で、排せつ物が堆積(たいせき)した納屋で、ミニチュアピンシャー9頭を飼育し虐待したとしている。
同課によると、市民の通報を受け、狭山保健所が3月15日に立ち入り調査を実施。同月下旬、「極めて不衛生な飼育環境で多数の犬が飼育されており、虐待が疑われる」と飯能署に刑事告発した。2020年7月~23年3月ごろ、文書と口頭で計25回、指導したという。
敷地内には9頭を含め同種の犬31頭がいて、皮膚病などを患っていた。保健所が既に保護している。ゴミも散乱し、犬2頭の白骨化した死骸があった。ふんについては「仕事が忙しくて片付けられなかった」、死骸は「行政から指導を受けて埋葬しようと思っていた」などと話しているという。
さいたま市教委によると、大河原容疑者は23年4月1日から市立大宮国際中等教育学校の臨時講師として勤務。市教委は「逮捕により不安や不信感を与え、大変遺憾。採用手続きを再点検し、再発防止に努めたい」としている。【平本絢子】