陸自ヘリ事故 現場海域は「伊良干瀬のスラ」 地元漁師「複雑な潮流」 住民ら解決祈る

【池間島=宮古島】行方不明となっている陸上自衛隊のヘリコプターの捜索活動は、15日も荒天などの影響で進まなかった。池間島の人々は海域の複雑な地形や潮流を指摘しながら、早期解決を願った。
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島の人たちは現場海域のことを「伊良干瀬(イラビジ)のスラ(先)」と呼ぶ。池間島に住む詩人の伊良波盛男さん(80)は「『伊良』には、『とがっている』という意味がある」と話す。「スラ」は池間島の西から数キロ続く干瀬のさらに向こうという意味で、急に深く落ち込む地形になっているという。
池間漁協の漁師長嶺悟さん(62)は14、15日と連日、海域周辺を航行した。「機体が流されてきた海は水深350メートルから100メートルの駆け上がりになっている場所で、潮の流れが大きく変わる所だ」と話す。同じ場所でも、潮流は水深によって変化する複雑な海域と指摘する。
自分の魚を食べる分だけ漁に出るという与那嶺誓雄さん(72)は「今のままでは海に出ようという気持ちにならない。捜索が早く進んでほしい」と願う。
池間漁協が経営する池間食堂で働く奥原博茂さん(68)は自衛隊員や報道陣が行き交う島の様子を見ながら、「隊員の家族が一番心配しているだろう」と一日も早い発見を祈った。(社会部・吉田伸)