社福法人「サンフェニックス」の資金横領、元理事長の医師が一転して事実認める…東京地裁公判

社会福祉法人「サンフェニックス」の資金を着服したとして、業務上横領罪に問われた元理事長2人の第2回公判が17日、東京地裁(染谷武宣裁判官)であった。同法人の設立者で理事長を務めていた医師の楢崎幹雄被告(73)は無罪を主張した初公判から一転し、起訴事実を認めた。
起訴状では、楢崎被告は後任の理事長を務めた元公認会計士の佐藤裕紀被告(59)と共謀し、2018年7月~21年4月、同法人の口座から楢崎被告の口座に計約5億6833万円を送金し、横領したとしている。
楢崎被告側は3月に行われた初公判で「送金された金は佐藤被告が負担したものだ」と主張したが、この日は「社福の資金だと認識していた」と説明。染谷裁判官に改めて起訴事実に誤りがないかを問われると、楢崎被告は「特にありません」と述べた。
佐藤被告側も初公判では無罪を主張していたが、この日は弁護人が「証人尋問が不要な形で認否も含めて再検討したい」と言及。今後、起訴事実を認める可能性が出てきた。
同法人は広島県福山市で設立されたが、4月に兵庫県の社会福祉法人「すみれ福祉会」に吸収合併された。