五輪汚職事件、大広元執行役員が起訴内容を否認、無罪主張

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之被告(79)=受託収賄罪で4回起訴=に計約600万円を提供したとして、贈賄罪に問われた広告会社「大広」の元執行役員、谷口義一被告(58)の初公判が17日、東京地裁(野村賢裁判長)で開かれた。谷口被告は起訴内容を否認し、無罪を主張した。
一連の事件では5ルートで15人が起訴された。贈賄側企業では、紳士服大手「AOKIホールディングス」▽出版大手「KADOKAWA」▽広告会社「ADKホールディングス」(旧アサツーディ・ケイ)▽玩具会社「サン・アロー」-の4社ですでに公判が開かれており、すべてのルートで審理が始まった。
起訴状によると、谷口被告は大広が語学系サービス企業のスポンサー契約業務を担うことや、同企業の協賛金の減額などを高橋被告に依頼(請託)。見返りに令和2年1月と昨年2月、高橋被告の電通時代の後輩、深見和政被告(73)=受託収賄罪で2回起訴=のコンサルティング会社の口座に、約600万円を送金したとしている。
特捜部は、平成31年~令和4年2月に提供された計約1500万円分を賄賂と認定し、高橋被告を起訴。谷口被告については贈賄罪の公訴時効(3年)分を除いて立件した。