岸田文雄首相の選挙応援演説会場で爆発物が投げ込まれた事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された無職木村隆二容疑者(24)の足取りの全容が19日、捜査関係者への取材で判明した。事件当日朝、兵庫県川西市の自宅近くからバスに乗って大阪梅田駅などで電車を乗り継ぎ、演説時間に合わせるように和歌山の事件現場へ直行。各地の防犯カメラ映像などで確認された。和歌山県警は襲撃の決意を固めていたとみている。
15日午前7時台に兵庫県川西市の自宅を出発した容疑者が、近くのバス停から乗車して阪急電鉄の川西能勢口駅(川西市)に到着。午前8時15分ごろに大阪方面の電車が乗り入れるホームに向かう姿が確認された。終点の大阪梅田駅(大阪市)で急行電車を降りて大阪メトロ御堂筋線に乗り換え、なんば駅(同市)に移動。南海電鉄の特急サザンで1時間かけて、和歌山市駅に向かった。
同駅の改札を出る姿が付近の防犯カメラに写ったのは午前10時15分ごろ。駅直結のスーパー店内を見回ってから、演説会場へのバス(同37分発)に乗ったとみられる。