爆発再現実験で威力検証へ、県警 首相襲撃、黙秘容疑者の動機焦点

岸田文雄首相の選挙応援演説会場で爆発物が投げ込まれた事件で、和歌山県警が殺傷力の有無を確かめるため爆発の再現実験を行う方針であることが21日、捜査関係者への取材で分かった。パイプ爆弾とみられる筒状の2本のうち現場に残された1本を複製して実証する。事件発生から22日で1週間。威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された木村隆二容疑者(24)=兵庫県川西市=は黙秘を続けており、県警は殺人未遂容疑などの適用も視野に動機の解明を進める。
捜査関係者によると、爆発したのは1本で、筒本体とみられる部分が聴衆を通り越すように吹き飛び、約40メートル離れた倉庫近くのいけすの網で発見された。