防衛省は23日、スーダンからの在留邦人の退避に備え、日本を出発していた航空自衛隊機3機が周辺国のジブチに到着したと発表した。関係者によると、在留邦人の一部がスーダンの首都・ハルツームから陸路で同国内の別の都市に移動を始めたとの情報がある。その場所から自衛隊機で退避させる案などが検討されている。
防衛省によると、21日以降、空自の輸送機「C130」と「C2」、空中給油・輸送機「KC767」が出発していた。政府は、3機を自衛隊の活動拠点があるジブチで待機させ、状況を見極めながら、スーダン国内の空港に派遣するか判断する。同国には約60人の邦人が滞在している。
スーダン国軍と「即応支援部隊」(RSF)は、3日間の一時停戦を表明しており、政府はこうした状況を踏まえ、邦人の退避を進める。