兵庫県芦屋市長選に初当選し、全国史上最年少の26歳で市長となる高島崚輔さん。灘中・高(神戸市東灘区)から米ハーバード大、高校生らの留学を支援するNPO法人理事長と、経歴に注目も集まっているが、高島さんが、どんな家庭で育ったのか。気になる人も多いだろう。
初当選から一夜明けた24日、市内の事務所で行われた高島さんへのインタビューで、話題が幼少期や家庭環境に及んだ。その時、高島さんは同席した母に説明を促した。
母は「幼稚園の頃はみんなと遊べなくて、1人で座ったまま、家族の写真を持って眺めているような子だった」と振り返り、なるべく自信が持てるように褒めて育てたという。「靴をそろえられた時とか。友達のお母さんにあいさつができたり、友達のかばんを持ってあげたりした時に、『いい行動だったね』と」
今ではすっかり、「ポジティブな性格」の若者だ。
一方、小学5年の時に私立中学の受験を申し出た際、両親から賛成も反対も示されなかった。その代わりに考え方など、質問攻めに遭ったという。母は「家族としては、本人に覚悟がどれくらいあるのかを知りたかった」と話した。高島さんは「親から対等に大人扱いしてもらったことがありがたかった」と振り返る。
ほかにも重要なテーマについては「家族会議」を開いて、高島さんの弟2人を含め、全員で話し合った。お年玉の金額を決めるのが毎年恒例で、「1年間を振り返り、それぞれ掲げた目標がどれだけ達成できたのか、頑張れたのかをアピールしてもらい、決めた」(母)と言う。
高島さんが選挙公約で掲げ、最も重視しているのが「市民との対話」。その原点に、家庭環境が大きく影響しているのを垣間見た。
市長就任は5月1日。少子高齢化や若年層の流出、JR芦屋駅南地区再開発事業などの課題を抱える中で、対話重視の姿勢をどう貫くのか。行政手腕は未知数だけに、政治家としての挑戦を今後追いかけていきたい。(望月弘行)