明徳義塾中学・高校(高知県)の空手道部で2021年、監督だった50歳代男性が、当時中学生の男子生徒(17)の顔を複数回平手打ちしたとして、高知区検に暴行罪で略式起訴され、高知簡裁から略式命令を受けていたことがわかった。命令は4月10日付。
捜査関係者らによると、生徒は21年、複数回にわたり男性から顔を平手打ちされた。高知県警は生徒の父親から相談を受けて暴行容疑で書類送検。区検は3月に暴行罪で略式起訴し、簡裁が罰金30万円の略式命令を出した。
父親は取材に対し、「息子は体罰がトラウマになり、体調が悪い。こうした人物を監督にした学校の責任も大きい」と話した。男性は既に監督を辞めている。学校側は取材に応じていない。