ヤンバルクイナ毎年約30羽犠牲 希少動物の交通事故を防げ 25団体、5月を強化月間に

【北部】ヤンバルクイナやケナガネズミなど希少動物の交通事故を防ぐため、本島北部3村と環境省沖縄奄美自然環境事務所、県、県警、関係機関の計25団体でつくる「やんばる地域ロードキル発生防止に関する連絡会議」は4月25日、5月を「STOP!ロードキル月間」にすると決めた。やんばる路を走行するドライバーに向け、スピードを落とした安全運転を呼びかけるポスターを県内各地に掲示するほか、交流サイト(SNS)で情報発信するなど、事故防止に向けた取り組みを強化する。(北部報道部・下地広也)
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連絡会議によるとヤンバルクイナは毎年、約30羽が交通事故で死んでいる。事故の多い時期は繁殖期の4~6月で、昨年は13件あった。今年は4月20日時点で6件起きている。
4~6月は、ヤンバルクイナが子育てで活発に動き回る時期。路上で親鳥やひなが餌を探したり、横断したりするため、事故に遭う確率が高い。発生場所は国頭村と東村を結ぶ県道70号、国頭村与那と安田を結ぶ県道2号に集中しており、特に早朝と夕方が多発傾向にある。
ケナガネズミは昨年、過去最多の37匹が交通事故で死んだ。食べ物のドングリの実がよく実った年だったことや、生息域が広がっていることなどが要因と考えられるが詳しくは分かっていない。今年はすでに15件で、昨年を上回るペースで発生している。
環境省沖縄奄美自然環境事務所野生生物課の永長大輔課長は「貴重な生き物の命を救うため、やんばる路をドライブする際は安全運転でゆっくり走ってほしい」と呼びかける。
けがした希少動物を見つけた場合の連絡先は環境省やんばる野生生物保護センター、電話0980(50)1025、またはNPO法人どうぶつたちの病院沖縄、電話090(6857)8917。