アフリカ4カ国を歴訪中の岸田首相は、3日、最後の訪問国・モザンビークの首都・マプトに向けて、ケニアを出発した。
天然ガスなどの資源が豊富なモザンビークでの首脳会談は、エネルギー問題が焦点。
岸田首相は、日本時間3日夜、ケニアの首都・ナイロビを政府専用機で出発した。
4日未明にアフリカ南部・モザンビークに到着し、午後、ニュシ大統領との首脳会談に臨む。
世界有数の天然ガス埋蔵量のモザンビークは、各国にとって魅力的な投資先で、ロシアによるウクライナ侵攻で生じた世界的なエネルギー危機の中、重要度はいっそう高まっている。
今回の首脳会談でも、エネルギー問題が焦点の1つ。
日本としてはエネルギー安全保障の観点からも極めて重要な問題で、政府と民間の両面でのアプローチから、関係を促進できるかがポイントになりそうだ。
また、モザンビークは、日本とともに国連安保理の非常任理事国を務めているが、ロシアに対する制裁には消極的な立場という面を持ち合わせている。
G7(主要7カ国)の議長国で、広島サミットを前にした岸田首相が、日本を含むG7による制裁など対ロシアの取り組みについて、どのように理解を求めていくのかも焦点となる。
さらに、地理的にはインド洋に面していて、対中国を念頭にした「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け協力を前進させることも重要で、インフラ開発支援など協議するものとみられる。
アフリカ歴訪の総仕上げとなるのか、“外交の岸田”の手腕が問われる。
(フジテレビ政治部 亀岡晃伸)