堺市は8日、世界遺産の仁徳天皇陵古墳付近の上空で25日から始める予定だった観光用気球の運行を延期すると発表した。気球に充(じゅうてん)していたヘリウムガスが漏れ出していることが判明したため。原因は不明で、今後詳しい調査を行うとしている。運行開始日は未定。
同市と共同で事業を行う運行会社によると、8日午前9時ごろ、発着場となる同古墳近くの大仙公園(同市堺区)内に設置していた気球がしぼんでいるのを発見した。前日の午後5時半ごろは異常がなかったという。目視では穴などは確認できなかったという。
気球は4月19日にヘリウムガスが充され、運行準備が進められていた。同市によると、漏れたガスは無害で同公園の利用などに問題はないとしている。