川氾濫で土砂に埋もれた車 撤去作業は数日かかるか「こんな経験今までしたことない」

5月7日からの雨の影響で、兵庫県伊丹市で河川の堤防が決壊しました。 8日未明の伊丹市内の映像からは、住宅街の広い範囲が浸水している様子がわかります。乗用車数台も半分以上、水や土砂に埋もれてしまっています。 大雨の影響で伊丹市荒牧6丁目の天神川で、工事中の堤防が約30mにわたり決壊し、氾濫を起こしました。この影響で828世帯に一時、避難指示が出ましたが、現在は解除されています。けが人はいませんでした。 天神川は周辺の地面よりも川底が高い位置にある「天井川」だということで、当時、堤防を強化するなどの工事が行われていたということです。 一夜明けた現場では、車が土砂や岩に埋まり、完全に身動きが取れない状態に。重機も入り撤去作業が続いていますが、あと数日はかかる見込みだということです。住民らも泥をかき出す作業に追われていました。 「そんな経験今までしたことなかったので、車とかも流されたりしていたので心配」 「初めは公園で子どもたちがはしゃいでいるのかなぐらいの感じの、ざわざわとした音だったんですけど、見てみたらもう浸水していた」 兵庫県によりますと、床上・床下含め40軒ほどの浸水が確認されているということです。県は堤防が決壊した原因を詳しく調査しています。