36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などで起訴された青葉真司被告(44)の第1回公判前整理手続き(非公開)が8日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。この日の整理手続きで実施された内容や進行状況、被告の出席の有無に関し地裁は「情報を提供しない」と回答し、第2回手続きの期日は「追って指定」とした。
地裁と検察、弁護側は協議を続け、争点や証拠を絞り込み、公判の日程を調整する見通し。平成以降の殺人で最多の犠牲者数となった事件に厳しい刑が予想される中、被告の刑事責任能力の有無や程度が最大の争点となりそうだ。公判で動機をどう説明するかも焦点となる。