北海道東部の釧路町のアパートで、住人の小学校の女性教諭を殺害したとして、37歳の男が逮捕された事件…女性教諭の体の傷は、10か所以上に上ることがわかりました。
殺人容疑で8日午前、検察庁に身柄を送られた釧路市愛国東の介護士、藤山功至(こうじ)容疑者37歳…3日、釧路町のアパートで、住人の小学校教諭、小阪志保さん39歳の刃物で刺すなどし、殺害した疑いが持たれています。
警察によりますと、小阪さんの死因は失血死で、胸や首などの傷は10か所以上に上り、血の付いた刃物も見つかっています。
事件発覚は3日、藤山容疑者が自ら「人を刺した」などと通報。警察がアパートに駆け付けると、小阪さんが血を流し、死亡していました。
藤山容疑者も、小阪さんとは別の釧路市の自宅アパートで血を流し、倒れていて、搬送されましたが、その後、回復。
取り調べに対しては「殺したことに間違いない。口論になった。(小阪さんとは)以前から面識があった」などと話し、容疑を認めているということです。
藤山容疑者が数年前、勤務していたグループホームの元上司は「ちょっと線の細い感じですけど、言葉遣いも丁寧でしたし、利用者さんには非常に優しくて、ウケは良かったと思います」と話します。 その一方で「職場の女性とのトラブルで、異動などもあった…」と複雑な表情も見せていました。
また、近所の人も「(今のアパートに引っ越してくる前の)3月の中ごろ、車庫にタイヤを運んでいる姿を見かけた時に『今度入りますので、よろしくお願いします』と声をかけられた」。 「気さくな若者だと思って『学生さん?』と聞くと『いいえ、違いますよ』」と応えていたと言います。
一方、小阪さんを知る元同僚は「優秀な教諭で、子どもたちから信頼され、好かれていた。物事をはっきりする人。裏表のない女性だった。こんなことに巻き込まれるなんて非常に驚いている」と話し、肩を落としていました。
警察は、引き続き2人の関係などについて、調べをすすめています。