夜空をゆっくりと流れる光る物体。10日夜、奄美地方で目撃が相次ぎました。その正体は?「なにこれ?」「こわくない?」「花火じゃないぞ」「気持ち悪い」火球や隕石のように上空を流れる明るい光。10日午後8時半ごろ、鹿児島県の与論町で撮影されました。光の目撃は徳之島の天城町でも。「え、やばい」「何?」(撮影したペンネーム・ザワワさん)「庭で酒飲んでたら、友達が『何あれ?』と。隕石が落ちてるみたいな」「2、30秒くらい続いてました、めっちゃゆっくりでした」さらに奄美大島や沖永良部島など、奄美や沖縄の各地で目撃されました。その正体は?(天文学専門鹿児島大学 永山貴宏准教授)「動画を拝見する限り、流れ星のようなものではなく、人工的なものが落ちてきたような印象をうける」天文学を研究する鹿児島大学の永山貴宏准教授です。(永山貴宏准教授)「(光の)継続時間が火球などに比べると長い。光が一本の筋ではなく、太かったり細かったりする点が火球とはちがう」「初代はやぶさが大気圏に再突入してきたときに、比較的近い」2010年に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の大気圏に突入した際と似ていると指摘される光。火球などの自然現象ではなく、人工的なものと考えられます。人口衛星やロケットの動きを掲載する海外のサイトでは、日本時間の10日午後8時ごろ、中国で去年11月に打ち上げられたロケットの残骸が、大気圏に再突入するという予測が出ていました。その軌道は沖縄付近を通っていて、鹿児島県内でも目撃された光は、中国のロケットの残骸の可能性があります。