「うわー」防犯カメラに残る悲鳴…殺人で逮捕の中学教師がアリバイ工作?犯行時刻は学校に居たかのように勤務システム操作

アリバイ工作の疑いが浮上
63歳の男性を殺害した疑いで逮捕された中学教師の男。男が犯行後に“アリバイ作り”をしていた可能性が浮上した。
今年2月、東京・江戸川区の住宅に侵入し、この家に住む山岸正文さん(当時63)の顔や首などを刃物で十数回刺すなどして殺害した疑いが持たれている尾本幸祐容疑者。
尾本容疑者は逮捕前の任意の調べに対し、事件前に少なくとも2回、山岸さん宅を訪れたと説明。
その上で今年2月、殺害された山岸さんから「荷物を運んでくれたお礼がしたい」と声をかけられ、自宅に招き入れられたなどと話していたことがわかった。
また、その後の調べで、尾本容疑者には競馬などで数百万円の損失があり、借金があったとみられることも新たに判明した。
現場付近の防犯カメラ映像などにより、尾本容疑者の事件当日の足取りも徐々に明らかになっている。 尾本容疑者が勤める中学校と山岸さんの自宅は、直線距離で約170mと歩いて5分ほどの距離。防犯カメラには、午後5時40分、上下黒い服を着て山岸さんの自宅方向に歩く尾本容疑者とみられる人物が記録されている。
尾本容疑者は、この約50分後の6時半頃に、盗み目的で山岸さん宅に侵入。その後、帰宅した山岸さんと鉢合わせして襲った可能性があるとみられている。
防犯カメラに残された“被害者の悲鳴”
侵入から約10分後の午後6時39分頃、現場から50mほど離れた場所にある防犯カメラには、山岸さんの叫び声とみられる音声が記録されていた。
さらに約10分後の午後6時51分の映像には、警察が駆けつけた際の様子も収められている。
学校のシステム使い“アリバイ工作”か
尾本容疑者がアリバイ工作をしたとみられるのはここから。 犯行時刻から約40分が過ぎた午後7時15分に、尾本容疑者が勤める中学校のシステムに、尾本容疑者が学校をあとにした記録が残されていたという。
学校側は10日の会見で、事件当日の尾本容疑者についてこう説明した。
江戸川区立真松江第五中学校・荒巻淳校長: 彼はその日は休暇を申請しておりました。半日休暇です。 午後から休みを取っていたはずの尾本容疑者。夜まで学校にいたことになれば、勤務実態とは異なる記録となる。 当日の行動について、尾本容疑者が逮捕前の任意の調べにこう話していたこともわかった。
尾本容疑者: 通常通りの勤務をしていて、外出はしていない。 事件当日の行動について不自然な説明を繰り返した尾本容疑者。警視庁は、尾本容疑者が当日学校にいたように見せかけるアリバイ作りをした可能性があるとみて調べを進めている。
(「イット!」5月12日放送分より)