人気アイドルが出演する舞台公演のチケットを不正に高額で転売したなどとして詐欺罪などに問われた、ともに飲食店従業員の男(53)(知立市)、中国籍の女(43)(安城市)両被告の初公判が11日、名古屋地裁であり、2人は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、男が自宅に電話機34台と、電話機の操作を制御するアプリを入れたノートパソコン17台を用意し、1秒間に自動で60回電話をかけ続ける仕組みを構築してチケットを多数購入していたと主張。さらに女と共謀し、購入したチケットを売買仲介サイトで転売していたと述べた。
起訴状などでは、男は昨年4月、アイドルグループ「Snow Man」が出演した舞台「滝沢歌舞伎ZERO 2022」のチケット1枚(販売価格7000円)を東京都北区の女性に5万円で転売するなどし、女も男とともに別のチケットを転売目的で購入したとされる。