「20秒ほど横揺れした」 鹿児島・十島村で震度5弱、地元の声

13日午後4時10分ごろ、鹿児島県十島村の中之島で震度5弱の地震があった。県によると、けが人の情報はない。気象庁によると、震源地はトカラ列島近海で、震源の深さは12キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・1と推定される。津波の心配はない。十島村の口之島でも震度4、同県屋久島町の口永良部島で震度3を観測した。
十島村の人口は13日現在で676人、そのうち中之島は133人。トカラ列島近海は地震活動が活発な地域で、5月11日には中之島で震度4の地震があった。2021年12月には十島村の悪石島で震度5強を観測し、一部の住民が一時的に島外避難した。気象庁は、当分の間は今回と同程度の地震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけている。
中之島にある村立中之島小中学校の教頭(54)は「職員室にいたが結構揺れた。窓ガラスがガタガタと音をたて始めた後、20秒ほど横揺れした。近ごろの地震では最も長く揺れたように感じた」と話した。学校内で物が倒れたり落ちたりする被害はなく、体育館で部活動をしていた児童生徒4人にもけがはなかった。【城島勇人、取違剛】