マイナンバーカードを使ってコンビニエンスストアで証明書を交付する際に不具合が相次いでいる問題で、総務省は16日、登録を抹消した印鑑登録証明書が誤って発行される不具合が全国の3政令市で延べ11件あったことを明らかにした。
内訳は熊本市で5件、さいたま、新潟両市で各3件。松本総務相は16日の記者会見で「大切な印鑑証明が適切に発行されなかったことは誠に遺憾だ」と述べた。
マイナカードを使ったコンビニ交付サービスを巡っては、横浜市など4自治体で、住民票などの証明書が別人に発行される不具合が14件起きている。今回の不具合でも同じ「富士通Japan」(東京都)のシステムが使われているという。
同社によると、今回はシステムのプログラムに問題があった。印鑑登録の抹消が一定条件の下ではコンビニ交付サービスのデータベースに反映されず、抹消前のデータに基づき誤交付された。18日までにプログラムの改修を行う予定だという。
総務省は11日、別人への証明書発行が明らかになったことを受け、同社に再発防止を要請していた。松本氏は16日の記者会見で「再び不具合が生じたことも大変遺憾だ」と述べた。