朱鞠内湖で発見の遺体、14日から行方不明の釣りの男性と判明…駆除した体長1.5mのクマの胃から男性のDNAも検出

北海道北部の朱鞠内湖(しゅまりないこ)の湖畔で見つかった遺体は、14日から釣りをしていて、行方不明になっていた54歳の男性と判明しました。警察は、近くで駆除されたクマに襲われた可能性があるとみて、調べています。
幌加内町の朱鞠内湖では14日、北東側の湖畔で釣りをしていた興部町のアルバイト従業員、西川俊宏さん54歳の行方がわからなくなり、胴長靴を口にしたクマが目撃されていました。
翌15日の捜索で、西川さんの可能性のある頭部が見つかっていて、動物が引っ掻いたか、噛んだとみられる傷が確認されていました。
また、付近では、体長1.5メートルほどのオスのクマが駆除されています。
警察などは、17日午前10時すぎから西川さんの捜索を再開し、頭部が見つかった付近で、新たに胴体の遺体や、西川さんの免許証などを発見。
DNA鑑定などの結果、15日に見つかった頭部と合わせて、遺体は、西川さんと判明しました。 また死因は、クマに襲われたことによる、全身多発外傷であることもわかりました。
また、道総研=北海道立総合研究機構が駆除されたクマの胃の中を調べたところ、約9キロの内容物があり、肉片や骨片もあったことがわかりました。
この内容物から西川さんのDNAが確認されたということで、駆除されたクマが、西川さんを襲ったクマであることも判明しました。