「日本がヤバい!」と言われ始めてしばらくたつが、本当にヤバくなってきた。国が貧乏になると悪いことしか起きないのだ。「日本のヤバい現場」第1弾は繁華街。各地で目を覆いたくなるような犯罪が頻発している。日本に住んでいる身として、知っておいて損はない。 ◆マッチングアプリを使ったぼったくりが増加 新型コロナウイルスの流行も落ち着き、日本有数の歓楽街である新宿・歌舞伎町にも賑わいが戻ってきた。 だがそれと比例するように、トラブルも増加。新宿に事務所を構える若林翔弁護士の元には日々被害に遭った人からの相談が寄せられている。 「多いのは、マッチングアプリを使ったぼったくりのパターンです。待ち合わせた女が『知っている店がある』などと指定した店に誘い、酒を大量に注文させ高額代金を請求するというもの。『最初は私が払うから』と言って安心させて、『ごめん、ここカードが使えないみたい。現金持ってないんだよね……』とシナリオを作っているケースもあり、非常に狡猾です」 ◆“ぼったくり店”のハコを押さえる周到な手口 現金がない場合には、また違った誘導がある。 「金のネックレスを売っているお店に連れていきます。そこでカードローンで何個も買わせ、後で換金するようです。これらは組織的に行われており、つい先日、歌舞伎町を拠点にしている10~30代の男女16人が逮捕されました」 犯人たちはそうした“ぼったくり店”のハコを周到な方法で押さえていた。コロナで協力金をもらい、店を休業していたオーナーに「間借りさせてほしい」とかけ合う。貸した側はまさか自分の店が犯罪の温床になっているとは思っていない。又貸しも民法に違反しているので、関係を切ろうと思っても簡単には切れないのだ。 ◆客を恐喝するメンエス嬢も 他の事例として増えているのが、メンズエステの施術中に恐喝被害に遭うケースだ。 「まず、客に事前に『セラピストへのタッチ禁止』『違反行為は100万円請求』といった内容の誓約書にサインをさせます。その後の施術でキャミソールや水着姿の女性スタッフが体を密着させ、鼠径部周辺を念入りにタッチしてあからさまに誘惑。その気になった客が、相手の胸や性器を触った瞬間に、男が部屋に乗り込んできて『カネを支払え!』と脅すわけです」 メンズエステの中には実際に本番行為をするところも存在するので「このぐらいなら大丈夫だろう」と思ってしまう客の心理をついた手口だ。