日本プロサーフィン連盟(JPSA)副理事長でプロサーファーの小川直久さんが、5月23日に大腸がんで亡くなったことが分かった。享年51。所属するLDHが公式サイトで報告した。
「小川直久を応援してくださっている皆様に謹んでご報告いたします」と前置きし、「弊社所属のプロサーファー小川直久が、5月23日(火)に癌により永眠いたしました」と公表した。「数々のタイトルを獲得し、日本のサーフィン界に多大なる影響を与え続けた彼の功績に敬意を表すと共に、皆様におかれましては生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせいたします」と報告した。
小川さんは2021年5月に大腸がんを公表。20年10月頃から体調の異変を感じたことから検査を受けた結果、大腸がんと診断され、21年に摘出手術を受けたことを報告していた。治療を経て、22年4月には、24年パリ五輪(サーフィンの会場はタヒチ)に向けた特定強化選手に小川さんが選出。男性選手8名のうち、当時49歳11か月の小川さんは最年長だった。「2020年に大腸癌が発覚した際には、本人の強い気持ちで治療を乗り越えて見事に寛解し、再びサーフィン界のためにと想いを募らせ、次回のフランスオリンピックでも最年長選手として出場をと意気込んでおりました。弊社としても、その想いを叶えるべくサポートを続けておりましたので、LDH一同大きな悲しみの中に故人を追悼しております」(原文ママ)と悲しみがつづられた。
そして「なお、葬儀は故人とご家族の意向により親族で執り行うこととなりました。改めてお別れの会を開催する予定となっております」と報告。「これまで応援してくださった皆様、お世話になりました関係者の皆様に感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」とした。
小川さんは30年以上、第一線で活躍を続けるベテラン。1987年に全日本選手権ボーイズクラス優勝を経て、89年にプロテスト合格。95年にはJPSAグランドチャンピオンに輝いた。2001年には、米ハワイ・オアフ島での大会「パイプラインマスターズ」で日本初のパーフェクト10(満点)を記録し、パイプラインマスターの称号を獲得。日本サーフィン界のカリスマとして知られる。