兵庫県明石市立明石商業高校で校内の金庫から現金が盗まれ同校の臨時教諭の男が逮捕された事件で、24日午後1時から高校側が記者会見を開き、謝罪しました。 学校によりますと、今年3月に近隣の家庭科教諭の幹事校となった家庭科教諭が受け取っていた約50万円を事務所の金庫に保管していましたが、一部が紛失。22日に警察に被害届を提出ししたところ、翌23日の夜に、ある男性教員が校長に電話し「今回の件でお金を取ったのは私です」と、窃盗を申告、校長とともに、明石警察署に出頭したということです。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、過去に10年間野球部のコーチをつとめ、いったん学校を離れたあと、改めておととし4月から同校に勤めている臨時教諭の平峯康二容疑者(41)です。去年8月からは、野球部の部長を務めています。 警察によりますと、平峯容疑者は今年3月29日~5月17日までの間、自らの職場である、市立明石商業高校の事務室の金庫で保管していた現金50万6604円を盗んだ疑いがもたれています。 警察の取り調べに対して、平峯容疑者は「約50万円ぐらい入った封筒を現金ごと盗んだことに間違いありません」と容疑を認めているということです。 また、お金が金庫内にあることが気が付いた点については、「別業務で金庫を開けるタイミングがあってその際にお金があるのに気が付いた」と供述しているということです。 警察は犯行に至った詳しい経緯を調べています。 校長は、平峯容疑者について「非常にまじめで野球部員だけでなく、信頼に厚い教員で、お金に困った様子は全くない」と話しました。本人の様子については、「非常に動揺していて、野球部を応援してくれる人にも迷惑をかける」と取り乱している様子だったと話しています。 学校側は現在も、詳しい経緯を説明しています。