日本維新の会は入管施設で亡くなったスリランカ人女性をめぐる発言が問題となっている梅村みずほ参院議員について、6か月の党員資格停止処分としました。5月26日に日本維新の会藤田幹事長が明らかにしました。 (日本維新の会・藤田文武幹事長)「支援者の在り方への問題提起は我々党として持っているし、質疑の内容について事実を基にしっかりと論理構成して真実に迫るということは適切な態度だったと思うが、ここは本人も認めているがいわゆる論理構成の未熟さ、感情のセルフコントロールの未熟さからあまりよろしくない質疑になってしまったということは本人も反省しております。その中で途中経過の中でですね、政調会、党役員とのやり取りの中で質疑についての指示、取りやめ等も含めた内容の指示があったにもかかわらず最終的に質問通告については、以前申し上げましたが、政調会に提出されたものと違う内容で質疑が行われて、感情的な最終質疑になり批判をいただいた、党の指示に違う、ガバナンスから逸脱したということについて処分をした」 6か月の党員資格停止処分を受けたのは、日本維新の会の梅村みずほ参議院議員です。 梅村議員は5月16日の法務委員会で2021年3月に名古屋の入管施設で亡くなったスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)に対し「ハンガーストライキによって亡くなったかもしれない」と発言したことなどを受け、法務委員会を更迭処分となっていました。 ウィシュマさんの遺族は、梅村議員の発言について次のように批判しています。 (ウィシュマさんの妹・ワヨミさん 5月17日の会見) 「姉は必死に生きようとしていました。こんな発言は絶対に許されない」 維新の会は国会議員団の党紀委員会を開き、党は梅村議員で追加で処分することを決定したということです。 梅村議員は取材に対し、これまで「すべての資料や映像を見たうえで発言していて真意が伝わっていない」などと話していて、遺族や支援者に対して発言の撤回や謝罪は行っていません。 一連の問題について、音喜多政調会長は参議院の法務委員会で次のように謝罪しています。 (日本維新の会 音喜多駿 政調会長) 「当委員会での我が党所属議員による一連の発言は、十分に根拠のない問題提起の範囲を超えた不適切な内容や、静謐な委員会の場を乱すものが含まれておりました」